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学芸員コラムCOLUMN

2020年12月2日 更新 / 企画展について

富士山展

肌寒い日々が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?今年も残り一か月となりました。月日が流れるのは本当に早いですね!
当館では12月2日(水)より企画展「富士山展」を開催しています。

円錐型でどっしりと、雄大で美しい富士山は古来より多くの人たちを魅了してきました。今回は所蔵の作品より、富士山を描いた作品をピックアップし展示しています。

横山操

新潟県生まれ。川端画学校で日本画を学ぶ。青龍展で初入選を果たすが、同年召集を受け中国に向う、その後シベリアで抑留生活を続ける。

艶のない黒色を基調に滲み出てくるような鮮やかな色使いが特徴で、画面いっぱいに描く大胆な構図と力強い画風で周囲を圧倒していった。

 

片岡球子

北海道生まれ。従来の日本画の叙情性から離れた、型破りな構成と濃厚な色使いは“ゲテモノ”と揶揄させることもあったが、生涯自身の描き方を貫いた。力強く対象を強調したダイナミックな筆遣いで、画面には堂々たる品格と生命力で溢れている。

福田平八郎「初日之出」

大分県生まれ。初期の画風は、細部にいたるまで徹底して対象を描き込む細密描写が広く行われていたが、昭和初期から装飾的になり、戦後はモチーフを単純化して描く独特の抽象画的表現が加わった。

抜群の色彩感覚を持ち、色彩の芸術家といわれていた。

 

ほか、林武や加藤東一ら、計9点の作品を展示しています。展示期間は本日12月2日(水)から2021年3月1日(月)まで!

画家たちが何を想いどう表現したか、自分なりに受け止め描いた富士山たちを、この機会に是非ご覧ください。