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学芸員コラムCOLUMN

2024年12月1日 更新 / 企画展について

白の世界

小春日和が続いております。
本年も残すところ後1か月。みなさま今年はどんな1年でしたでしょうか?

11月27日より、企画展「白の世界」を開催しました。
所蔵品より“白色”をテーマに作品を展示しています。

 


レオナール・フジタ「洋梨をむく少女」
東京都生まれ。26歳の時にフランスに渡り、自身の画風を模索。「乳白色の下地」と呼ばれる白色と細い墨の線で描く画風を築き、人気を博す。フジタの白にはベビーパウダーが使用されており、絵具から出した白色とは異なる温かさが感じられる。

 


中尾淳「舞妓」
徳島県生まれ。若い女性の瑞々しさを表現し、美人画の名手として活躍。無所蔵で活動するが、海外政府が買い上げるほど、特に舞妓は高い人気を誇った。
白塗りは平安時代から続く文化で、暗い場所でも明るく見えるほか、高貴さの象徴とされている。

 

本企画展の展示は25年2月24日(火・祝)まで。
清らかで神秘的でありながら、時に鮮烈な印象を与える白――
白の内に秘められた豊かな表情をお楽しみください。


大広間ではルノワール「坐せる浴女」を3年ぶりに展示しています。ルノワール最晩年の貴重な一品ですので、企画展と併せてこの機会に是非ご覧ください。
皆様のご来場お待ちしています。