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学芸員コラムCOLUMN

2025年2月5日 更新 / 催事について

【結果発表】公募展 第11回長良川川柳

第11回長良川川柳 応募総数576点
厳正なる審査の上、入選作品18点が決定いたしました。


最優秀賞

「可愛いね」 育児疲れが 飛ぶ魔法
(神奈川県・ノンタンさん)

優秀賞

ゼロ票を 子にせがまれて 朝並ぶ
(東京都・峰木 一紀さん)

必需品 定義を変える 物価高
(愛知県・わんこなりさん)

秀作賞

値引きシール 探す早業 カルタ取り
(愛知県・肥満さん)

電気代 月に一度の 肝試し
(福井県・カランコエさん)

民族を DNAでは 語れない
(大阪府・石田正流さん)

お年玉 ペイでいいよと 孫LINE
(東京都・若宮太郎さん)

「打ったね」が 朝のあいさつ ショータイム
(山口県・清八さん)

佳作賞

検診日 妻の笑顔が 背中押す
(栃木県・サンキューじいじさん)

シャガールに 翼もらって 夢の空
(埼玉県・しんのすけさん)

介護終え 今は我が身の 応援者
(岩手県・詩放子さん)

コンビニの 募金で支援 能登地震
(福井県・ほのさんさん)

スマホには 嫁の昔が 笑ってる
(兵庫県・寺乃伝吉さん)

変化の世 また研ぎ直す 老いのペン
(埼玉県・岡田不二夫さん)

少しづつ 狭くなる部屋 父となる
(岡山県・堀 将大さん)

年賀状 人との出会い ありがとう
(島根県・たのしいニャーさん)

皺と傷 樹皮を纏った 祖父母の手
(神奈川県・十八古米さん)

子の帰省 終わり粗食に 戻る親
(熊本県・ふーちゃんさん)


総 評

我が子をほめてもらうのは自分が褒められるより嬉しいものです。我が子をほめられると「自分のことを認めてもらえた」 と感じ、前向きな気持ちになります。自己肯定感が高まっていきます。これが魔法です。これでいいのかと迷うことの多い子育てに正解はありません。子育て中の親さんを見かけたらぜひ「可愛いね」の魔法の言葉をかけて応援してあげましょう。
今回も暮らしの中の喜怒哀楽を大らかにほほえましく詠まれた作品が揃いました。ゼロ票は投票箱の中に何も入っていないことを確認する一番に来た人の役目ですが、選挙に関心が寄せられたという世相を反映しています。ガザが6週間の停戦に入り笑顔が戻りました。人は笑顔が一番似合う生き物だと思います。平和を祈ります。(審査員・大島凪子)


この度は沢山のご応募ありがとうございました!