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学芸員コラムCOLUMN

2025年8月26日 更新 / 企画展について

共に描いた画家たち

8月27日(水)より、企画展「共に描いた画家たち」が開催中です。本企画展では、師弟関係や同級生、同じ志の下に集まった者たちなど、互いに縁のある画家たちの作品を並べて展示しています。本コラムでは、その中から佐伯祐三と荻須高徳を紹介します。

佐伯祐三と荻須高徳は同じ時期にフランスへ渡った画家仲間です。彼らは華やかなパリの観光地ではなく、人々の生活がしみ込んだ下町の風景を好んで描きました。佐伯が渡仏後すぐに亡くなったため、2人の交流は1年未満と短い期間でしたが、両者の作風が似ていることや荻須が佐伯について「大好きな友人だ」と語っていたことから、彼らの関係の深さがうかがい知れます。

佐伯祐三「村の一部」
大阪府生まれ。初めはアカデミックな画風だったが、フォーヴィスムの巨匠ヴラマンクに自身の作品を厳しく批評されたことがきっかけで従来の作風から脱却することを決意。フォーヴィスムに傾倒し、暗褐色を基調とした激しい筆致で描いた。

荻須高徳「ジュリアン・ラクロワ通り」
愛知県生まれ。東京美術学校卒業後、先輩である佐伯を頼ってフランスへ渡る。初期の頃は佐伯に影響を受けて荒々しい筆致で描いたが、晩年は重厚かつ伸びやかな画風に変化。パリの古びた建物や裏通りの風景を好んで描いた。

企画展「共に描いた画家たち」の展示は11月24日(月・祝)まで。他にも様々な画家の作品を展示していますので、是非ご覧ください!